3月3日(日)中山競馬場で行われる弥生賞ディープインパクト記念は、皐月賞への優先出走権が与えられる重要なレースです。1~3着馬には皐月賞(4月14日、中山、GⅠ、芝2000メートル)への優先出走権が与えられる。過去3年の勝ち馬をみると2021年タイトルホルダー(皐月賞2着、菊花賞1着)、22年アスクビクターモア(日本ダービー3着、菊花賞1着)、23年タスティエーラ(皐月賞2着、日本ダービー1着、菊花賞2着)とクラシックに直結しています。
今年は例年以上にメンバーが揃っており、混戦模様。
同じ中山競馬場2000mで開催される皐月賞への有力候補が誕生する可能性が高いものの、一方で皐月賞の勝ち馬の輩出は意外なまでに少ないです。
理由は有力馬が揃ったトライアルだからです。すでにクラシックに出走するために十分な賞金を加算した人気馬にとっては、このレースはテストで、まだ若い馬には道中で我慢することを教えることを優先します。
必然的にスローペースとなるため皐月賞とは別のレースになりがち。弥生賞で狙うべきは逃げ、先行馬で、怪しんだ方がよいのは、すでに賞金加算している差し、追い込み馬です。
また中山競馬場は開幕2週目で内が荒れておらず、前残りになりやすいのも特徴です。内枠の先行馬が狙い目といえるでしょう。
クラシックで勝つような有力馬が揃うが故に、テスト色が強くなるので陣営がどこまでこのレースを勝ちに来ているか見極めるのも重要です。