サウジカップのダート質について

サウジカップが開かれる競馬場で馬場づくりに関わるボブ・ターマン馬場マネージャーによると、スピードを目標にしない、安全でフェアな馬場造りに主眼をおいてるとのこと。

「サラサラした砂でよその競馬場のように固まらない。ウッドチップ等オーガニック素材がボリュームをアップさせ、水分を逃さない。だから馬場は弾まず、キックバックが少ない」

のが特徴で

「天候や状態に合わせて散水する。馬場はどのレースも同じで、状態は内から外まで均一だ」

とのことで安全性に配慮された馬場といえるでしょう。

馬場がやわらかく、米国ダートのように馬の脚に負担をかけず疲れ方が違うと、調教師や騎手が指摘しています。

武豊騎手は「ドバイとか米国のダートに近いけど、もう少し深いかな。思っていた以上にタフで負荷がかかる」とコメントしています。

日本のダート馬がアメリカのダートに挑戦すると高速馬場すぎてスピード負けすることが多いですが、サウジはスピードがアメリカほど出ないので、日本とアメリカの中間的なダートの砂質になっているのではないかと推測します。

そのため、パンサラッサのような芝からの転向組にもチャンスがあると考えられます。

今回は芝からの転向馬はいませんが、日本で芝も走れそうな馬の方が相性は良いのかもしれませんね。

今回挑戦する日本馬はキングカメハメハやサンデーサイレンスの血を持っている馬が多く、芝戦線での活躍を期待された馬がダートに転向したタイプが多いので、期待できるでしょう。

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