近年はトライアルを使わない臨戦過程がトレンドで、トライアル不出走馬が2018年から6連勝中と、トライアル組をしのぐ活躍を見せています。とはいえ、前走でチューリップ賞、フィリーズレビューのどちらかに出走していた馬が2014年以降の1~2着馬20頭中12頭を占めているように、トライアル組が主力を担う存在であることに違いはありませんが、勝ちきるかどうかはデータ的には怪しいといえるでしょう。
トライアル不出走組では阪神JF1,2着のアスコルピチェーノ、ステレンボッシュ。新馬戦から評価が高かったチェルビニア、ボンドガールが人気上位となっています。
桜花賞のデータで最も注目したいのが、脚質別成績。別表では先行有利の印象が強いが、外回り1600mに生まれ変わった2007年を境にその傾向がガラリと一変。2014年以降だけを見ても、1~3着馬30頭中18頭が4角を6番手以下で通過。うち12頭は10番手以下の馬で占められています。
というわけで桜花賞は中団から進めた「差し優勢」のレースというデータになります。
上がり上位馬の成績である。上がり3ハロンタイム順位が3位以内だった馬に限れば、トータル【6.5.4.18】と半数近くが馬券に絡み、低評価を覆す激走も少なくありません。末脚のキレの鋭さがハイレベルで要求されるレースといえるでしょう。
一昨年のスターズオンアース、昨年のリバティアイランドのように、中距離適正がある馬が桜花賞を勝ち切るようだと3冠も現実味を帯びてきます。