牝馬クラシック第2弾のオークス。東京2400mです。ローテについては、2008年以降11勝を含む18連対の前走桜花賞組が断然。前走フローラステークス組や、前走忘れな草賞組など、別ステップの食い込みも多少は見られますが、それでも前走桜花賞組の牙城を揺るがすまでには至りません。
また、オークスはこの時期の牝馬にとっては長距離レースとなります。そのため牝馬としては大型の部類にあたる480キロ以上の勝ち馬はゼロ。中型~やや小型の馬の方が道中で負担が少なく、狙い目です。また、レースが行われる東京2400mは長い直線が大きな特徴のコースで、速い上がりを出せる馬の期待値が圧倒的に高いです。
2008年以降、1番人気は【7.2.1.5】という上々の成績で、前走桜花賞3着以内馬に限定すると【6.1.0.2】。ステレンボッシュが今年は該当します。
脚質的には圧倒的に差し優勢で、2008年以降、4角2番手以内で3着入りしたのは3頭のみ。勝ち馬は2017年のソウルスターリング(1番人気)だけという状況。道中消耗を抑えた馬が勝つレースといえるでしょう。中団(4角7~12番手あたり)から速い上がりを使える馬が狙い目。
ノーザンダンサーの血脈を持つ馬が強いレースで、2003年の東京競馬場リニューアルオープン以降、父か母の父にノーザンダンサー系種牡馬を持つ馬が馬券に絡めなかったのは2020年と2021年の2度だけ。2007年から2020年の間は、ノーザンダンサーのクロスを持つ馬が14連勝を。なかでも、近年はヌレイエフ系やダンチヒ系、ヴァイスリージェント系の好走が目立ちます。
データではディープインパクト産駒が圧倒的な結果を出してきましたが、今年はディープインパクト産駒が不在のため、傾向は変わるでしょう。非主流だったタイプでも軽視できません。
非主流だとダンチヒ直系のハービンジャー産駒チェルビニアが今年は出走します。