ウマ娘凱旋門賞シナリオ登場。ナカヤマフェスタを史実で振り返る

ゲーム版のウマ娘では凱旋門賞シナリオが登場して、日本馬の凱旋門賞挑戦の歴史が再び脚光を浴びています。そこで今回は凱旋門賞を惜しくもアタマ差の2着に敗れたナカヤマフェスタを史実で振り返っていきます。

目次

気まぐれな競争生活

ナカヤマフェスタは個性的で海外でも動じない気の強さを見せるステイゴールドの産駒で、ナカヤマフェスタは中でも最も気性の悪い産駒と言われており、ロクに調教も施せないほど我の強さが目立ったようです。気まぐれで走るかどうかは気分次第でした。

デビュー2連勝を果たすも年をまだいだ京成杯では2着に敗れ、皐月賞、日本ダービーを凡走。セントライト記念を勝利したあとの菊花賞も凡走でクラシックではまったく良いところはありませんでした。気性難で調教を諦めることもしばしばで力を発揮できなかったのです。

古馬になってから気性面での成長が見られ、メトロポリタンステークスを勝利したあとに宝塚記念に出走。ブエナビスタ、ジャガーメイル、前年の宝塚記念勝ち馬のドリームジャーニー、ダービー馬のロジユニヴァースが揃ったレベルの高いレースでナカヤマフェスタは8番人気にとどまります。道中は中団でレースを進め、4コーナーから進出。直線残り100mでコース中央外寄りから一気に伸び、前で粘る1番人気のブエナビスタとアーネストリーの競り合いを外からかわして、初のGI競走制覇を果たしました。

その後、海外に強いステイゴールド産駒であることもあり、凱旋門賞に挑戦します。

前哨戦のフォア賞で2着となったあとに凱旋門賞に出走。

本番の凱旋門賞では中団外目につけたものの、最終コーナー付近で鞍上が数度立ちあがるほどの不利を受けます。直線では一旦先頭に立つものの、内から差してきたイギリスダービー勝ち馬のワークフォースとの叩き合いの末、わずかに及ばずアタマ差の2着。凱旋門賞後に発表されたワールド・サラブレッド・ランキングでは、世界6位とタイなる127ポンドを獲得しました。

帰国初戦となったジャパンカップに2番人気で出走、道中好位追走も直線では全く伸びず日本馬最下位となる14着。この2日後に左肩ハ行、左前脚膝裏の内出血を発症していたことか判明。春シーズンは休養し、フォワ賞をステップに再び凱旋門賞を目指すことに。しかし、本番の凱旋門賞は後方2番手からの競馬となったが直線で伸びず11着に終わりました。

このレースで引退となりました。

予想する上でのナカヤマフェスタの取り扱い

種牡馬としてはナカヤマフェスタは大きな成功を収めることはできませんでしたが、多くの産駒を残してその血統を後世に伝えています。

ナカヤマフェスタ産駒は芝の中長期で強く、気性面での気の強さと瞬発力の高さが特徴です。産駒は同様に気性の激しい馬が多いですね。

ナカヤマフェスタは450キロ前後の馬体重でかなり小さいので、ナカヤマフェスタの血を継ぐ馬は馬格にも注意が必要です。

目次
閉じる