劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』が、2024年5月24日に全国公開します。主人公はジャングルポケット。そこで今回はジャングルポケットの特集です。そんなジャングルポケットは史実ではどのような成績を送ったのでしょうか。
世代最強のアグネスタキオンと主人公ジャングルポケット
ジャングルポケットは2歳時、2連勝したあとにラジオたんば杯でアグネスタキオンの2着に敗れます。
その後、皐月賞に直行。アグネスタキオンに次ぐ2番人気に推されながら、ゲートが開いた途端大きくつまずいたために出遅れ、追い上げも届かず3着に敗れてこのあと、アグネスタキオンが屈腱炎を発症して引退。
それを受けて押し出される形で、次の日本ダービーでは1番人気に推され、2番人気にはNHKマイルカップを制したクロフネ。レースではジャングルポケットは直線で伸びて2着のダンツフレームに1馬身2分の1差をつけて21世紀最初のダービー馬となっています。
ウイニングランの場面では大歓声のなか、激しく頭を上下させ、雄叫びをあげた姿を記憶しているファンも多いでしょう。気が強く、興奮しがちな馬だったようです。
このような気性から鞍上がうまくジャングルポケットを制御できず、菊花賞は1番人気に推されたものの、折り合いを欠きマンハッタンカフェの4着に敗れました。
短期免許で来日していたフランスの名騎手オリビエ・ペリエに乗り替わったジャパンカップでは、古馬で前年の勝ち馬・テイエムオペラオーをゴール直前で差し切って優勝。この年の年度代表馬および最優秀3歳牡馬に輝きました。しかし、古馬となってからは怪我に苦しみ、悲願の凱旋門賞挑戦も叶わず引退しています。
父トニービンは6歳で凱旋門賞を制覇している晩成型の欧州血統であるため、古馬になってからの欧州挑戦ができなかったことは残念でしたね。ペリエがジャングルポケットに乗って凱旋門賞を走る姿は見たかったですね。
予想するうえでのジャングルポケットの取り扱い
引退後のジャングルポケットはトニービンの後継種牡馬として期待されて多くの産駒を残しています。
東京競馬場で抜群の強さを見せたジャングルポケットは産駒も東京コースに強く、イクイノックスに更新されるまで産駒のトーセンジョーダンが東京2000mのスーパーレコードを持っていました。
ジャングルポケットが血統表にあれば東京に強いと考えてよいでしょう。ただし、気性難のリスクは頭に入れておいた方が良いかもしれません。