金鯱賞の特徴

2017年からは大阪杯の前哨戦として3月の中京で行われている金鯱賞。今回は現在の開催時期となった2017年以降の7年間の結果からデータを抽出すると、過去7年では1番人気が全て馬券に絡み3着内率は100%となっています。出走頭数が落ち着きやすいことも1番人気の強さを後押ししているようです。

2017年以降の前走距離別では、2000~2500m組が7勝、2着6回、3着7回と前走で長距離を経験済みの馬が好成績。対照的に2000m未満組は、2着1回のみと劣勢、。また、前走の着順も大事なポイント。2017年以降の1~2着馬14頭のうち、11頭が前走で5着以内を確保していました。例外の3頭はいずれも、前走G1。G1以外のレースで掲示板を逃していた馬は、ハンデ戦でもないために単純に実力が足りません。

レースが行われる中京2000mは、スタート地点がホームストレッチの坂の途中になるのが特徴で、スタート直後に上り坂を走らなくてはならない。勝負所の残り600メートル標識は3コーナーから4コーナーの中間あたり。スパイラルカーブであるため、コーナーの序盤は曲がりが緩やかで、下り勾配でもありスピードに乗りやすいものの、安易にスピードを出して外を回すと下りの勢いで外に振られすぎてしまいます。その後、412.5メートルの直線と高低差2メートルの急坂が待つことを思えば、コーナーでは簡単には動きにくいです。

最後の直線が400m超と長く、傾斜のきつい坂(約2.0%の勾配)も設けられているためスタミナも必要なレースとなります。

まとめると、前半の流れが落ち着きやすく、後半のミドルスパート戦になることが多く、コーナリング性能も要求されます。

 

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