天皇賞・春展望

昨年から京都開催に戻った天皇賞・春は、平坦な阪神開催よりもスタミナが必要になります。阪神での春天を圧勝したタイトルホルダーもコーナーを前にガス欠してしまっています。

京都春天はディープインパクト産駒が異常な強さを誇っていますが、今年は前年度覇者のディープ産駒、ジャスティンパレスが回避で、ゼッフィーロも怪我。4歳世代はディープ産駒不在で、「とりあえずディープ産駒買っとけ」ができません。

外回りコースを1周半する長距離戦で3コーナー付近の上り下りを丸々2回走ることになりスタミナが必要です。さらに2周目の3コーナー過ぎの坂の下りからはラストスパートが始まって、ゴールまでの800メートルほどは各馬が全力を尽くしての攻防が続きます。直線は403.7メートル(Aコース使用時)で、下り坂からの平坦のため上がりは速くなりやすくスタミナだけでなく切れ味も求められるのが京都の長距離戦の特徴で、その特徴にピッタリだったのがディープインパクトでした。

今年はディープインパクト産駒がなぜ京都春天で結果を出してきたかというこのような理由を踏まえた上で同じ強みを持っている馬を探していく必要があるといえるでしょう。

例年よりも小粒なメンバーですが、予想のしがいがあるレースともいえるでしょう。

 

目次
閉じる