天皇賞・春有力馬紹介

例年よりも小粒といわれている天皇賞・春。想定1番人気は昨年の菊花賞覇者のドゥレッツァ。金鯱賞ではプログノーシスに負けはしましたが、春天を意識したようなラップの乗り方で後ろからゆったりとしたペースで乗った結果の負けなので問題ない負け方でした。菊花賞で勝った得意の京都外回りに戻って春天では最有力筆頭になるのは必然です。ドゥレッツァの牝系は春天2連覇のフィエールマンと似ているため血統的にも向いている舞台といえるでしょう。しかし、主戦のルメール騎手が乗れないことが大きなマイナス要素となります。

菊花賞ではスタートから引っかかったものの抑えずに先頭まで行かせてから折り合わせるトリッキーな乗り方でまさに「騎手が勝たせた」レースでした。戸崎騎手も好調ですが、テン乗りでこの馬を扱うことができるかは不透明。

サリエラはディープインパクト産駒でスタミナもあるドイツ牝系なので、血統的にはぴったりですが、牝馬。

天皇賞(春)では牝馬が苦戦しており、1953年のレダを最後に同レースの牝馬制覇は途絶えています。牝馬は長距離レースの成績が落ちるので、この馬も血統的にはピッタリでも割り引いて考える必要はあります。

昨年の日本ダービーを勝った、タスティエーラは母父にマンハッタンカフェでサラキアと同じドイツ牝系でスタミナの補完がありますが、サトノクラウンは中距離馬で長距離血統ではありません。菊花賞では2着でしたが、ロスなく競馬しても最後は伸びを欠いていました。使って良くなる欧州血統であり、前走大阪杯の大敗よりは良化するでしょうが、距離不安は拭えません。

テーオーロイヤルは長距離でここ2戦結果も出していますが、平坦なコースです。京都の3200に要求されるスタミナがあるかどうかは怪しいところ。またリオンディーズ産駒はシーザリオ牝系で使い減りしやすく、長距離3戦連続となるところもマイナス要素となります。

雨が降ったら、キズナ産駒で牝系はスタミナが豊富でダートも使われていて力のいる馬場で強いハピは狙い目となるでしょう。

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