NHKマイルカップの過去10年の前走別成績では、前走がGⅠだった馬の3着内率が最も高いです。一昨年優勝のダノンスコーピオンのように前走がG1ではなくても、2歳時にGⅠに出走した経験がある馬が好成績を上げています。近年は入厩前から育成をしっかり行うのでG1で通用する実力がある馬は2歳から結果を出してきます。3歳になって賞金を加算してきた馬と比較すると、やはり早くから実力を示している馬を評価したほうがよさそうです。
過去10年の前走の距離別成績で好走例が多いのは前走も1600メートルを使われていた馬で、距離延長組は苦戦気味。
好走率が高いのは距離短縮組となっています。東京1600はスタートしてから直線が長くペースを緩める箇所がないため、マイル戦ながらスタミナ消耗戦になるコースです。
東京マイルはスピードに加え、スタミナ、底力が必要となり、中距離も走ることができるくらいのスタミナを持つ馬が狙い目で、ゆったりしたペースを経験済みの馬の方が道中をリラックスして走ることができ、ラスト1ハロンまで足が残ります。逆に短距離路線から折り合いに難がある馬は消し要素となります。
NHKマイルCで注目すべき種牡馬はダイワメジャー。過去10年で2勝を挙げこのレースの相性の良さはデータで証明済みです。ロードカナロア、クロフネといった非サンデー系の種牡馬も結果を出しているレースです。