皐月賞展望

好走馬を最も送り出しているステップは前走弥生賞組ですが、勝ち馬は2010年のヴィクトワールピサ(1番人気)を最後に出ておらず、強調材料は少ないといえます。

それよりも注目すべきは、トライアルを経由しない別路線組。2012年以降は共同通信杯や毎日杯など、前走で1800m以下を使われていた非トライアル組に好走例が集中。7勝を含む10連対という、優れたパフォーマンスを示しています。距離延長組の好成績は、皐月賞を勝つには、相応のスピードを要求されることの証です。

近年はレース数を抑えて間隔を空ける選択を取る陣営が多いために、強い馬はトライアルに出ずに賞金を加算した時点でクラシックに早い時期から集中して調整するため、トライアル組が勝ちきれない時期が続いていると考えられます。

一昨年はドレフォン産駒のジオグリフが制しており、長期休養明けのイクイノックスが2着とデータからでは取ることは難しい馬券となったのも記憶に新しいですね。

昨年の勝ち馬ソールオリエンスは1月の京成杯からのローテーションで2戦2勝で勝利しています。

今年は、1番人気になりそうなレガレイラが勝てば76年ぶりの牝馬制覇となり、長年、クラシックの中心だったディープインパクト、キングカメハメハ産駒が不在ということもあり、過去のデータがどの程度参考になるかは不透明となります。

 

 

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