ウマ娘映画化。最強世代の遅れてきた大物マンハッタンカフェを史実で振り返る

劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』が、2024年5月24日に全国公開します。主人公はジャングルポケットで準主役にはアグネスタキオンとマンハッタンカフェが登場します。そこで今回はマンハッタンカフェの特集です。そんなマンハッタンカフェは史実ではどのような成績を送ったのでしょうか。

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マンハッタンカフェの成績

2戦目で勝ち上がり、続く弥生賞(GII)は4着、自己条件に戻って500万円以下のアザレア賞に臨んだものの、輸送が堪えて11着敗退。春のクラシック参戦は間に合いませんでした。休養を挟んで夏の北海道で出世し、3勝馬として迎えた菊花賞で東京優駿優勝馬ジャングルポケットなどを下して優勝し、クラシック戴冠。

それから暮れの有馬記念にて古馬に挑み、「二強」を築いたテイエムオペラオーとメイショウドトウなど旧世代を下して、1998年グラスワンダー以来13頭目となる3歳馬による有馬記念優勝を成し遂げました。

古馬となり、ジャングルポケットやナリタトップロードと対した天皇賞(春)も優勝し、GI3戦3連勝を達成。シンボリルドルフ以来となる、3歳秋から4歳春にかけて菊花賞、有馬記念、天皇賞(春)すべて制覇する所業を成し遂げました。その後は、フランスの凱旋門賞(G1)に遠征したものの、競走中に故障し13着敗退。屈腱炎で引退となります。通算成績12戦6勝、GI3勝。

春クラシックに関わらなかった夏の典型的な上がり馬のマンハッタンカフェが3歳有馬記念を勝ったことは世代レベルの高さを証明していますね。アグネスタキオン、ジャングルポケットと同様に怪我での早期引退を余儀なくされたため古馬での活躍は限定的でした。

産駒は、2006年から日本競馬で走っています。複数の世代が揃った2009年には、日本のリーディングサイアーとなっています。初年度から重賞優勝産駒を多数輩出。さらに3年目産駒のジョーカプチーノは、2009年のNHKマイルカップを優勝、レッドディザイアは、2009年の秋華賞を優勝した。それから5年目産駒のグレープブランデーは、2011年のジャパンダートダービー、2013年のフェブラリーステークスを優勝。9年目産駒のクイーンズリング、2016年をエリザベス女王杯を優勝している。また4年目産駒のヒルノダムールは、2011年の天皇賞(春)を優勝し、史上2組目となる天皇賞(春)父仔制覇を果たし、父と同じく凱旋門賞にも参戦しました。

母父としての成績も優秀で、昨年の日本ダービーではタスティエーラが勝利しています。

予想する上でのマンハッタンカフェの取り扱い

血統的には父サンデーサイレンスに牝系はドイツで欧州要素が強く、長距離で生きるスタミナと瞬発力に優れます。気性はサンデーサイレンス産駒の割に落ち着いています。

短い距離でのレースでは他の血のどこかにスピード系の要素があった方が走りやすいでしょう。

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