アニメ・ウマ娘プリティーダービーの第3期が終了しました。競馬ファンの間でもっとも話題になったのが、キタサンブラックが衰えていく様子でした。
史実のキタサンブラック5歳となり、は大阪杯、天皇賞春を制覇したものの、宝塚記念を大凡走したことで、凱旋門賞を回避して国内に専念を余儀なくされます。
しかし、天皇賞秋を制覇、ジャパンカップは同期のシュヴァルグランの3着、ラストランとなった有馬記念を見事に飾ったことから「強いまま」引退したイメージが強かっただけに競馬ファンからは反発もありました。
ウマ娘から見えてくるキタサンブラックの真実
権利関係の問題もあることから、実際の関係者とのコネクションが深いウマ娘はシナリオに関係者しかわからないような描写が多いことで有名です。
そんなウマ娘が描いたキタサンブラックがキャリアの終盤は衰えていたと描いたなら、関係者が感じていたキタサンブラックは実際にそうなのでしょう。
アニメでは大食いのシュヴァルグランは「成長期かしら?」とサトノクラウンに言われました。対してキタサンブラックはこれまでと違い小食です。
成長期のシュヴァルグランに対してピークを過ぎたキタサンブラック、2人の違いが食事量で表現されています。同期で晩成型の2人に対して対象的な描写となっています。
とくに同世代で何度も直接対決をするたびにキタサンブラックに屈してきたシュヴァルグランがジャパンカップでキタサンブラックに勝利したことは成長曲線の違いが明確に出ているので、この2頭が選ばれたのでしょう。
史実ではシュヴァルグランはキタサンブラックより早くデビューしていますが、引退はキタサンブラックよりも2年遅いです。
ゲーム版のウマ娘の育成において気にする要素はないですが、実際の産駒を見る際には、キタサンブラックは晩成型というイメージは危険だと考えたほうが良いでしょう。
まとめ
今回はウマ娘3期のキタサンブラックを紹介しました。アニメの描写と実際のレースを見比べるのは楽しいですね。
5歳時の宝塚記念の大凡走は未だに競馬ファンの中でも謎めいたもので、その後の凱旋門賞を回避したことも「もったいなかった」「挑戦してほしかった」という声が多いでしょう。
しかし、すでに衰えの兆候を関係者が見抜いていたのだとすると、きれいに辻褄が合います。
その後、国内に専念したことでG1をさらに2勝したことで種牡馬価値を高めてイクイノックスの誕生に繋げたのだとすると、今考えると凱旋門賞回避は大英断だったのかもしれませんね。